15:バーチャルホスト(サブホスト)の設定

サブホストの設定は、SVサーバの大きな特徴の一つです。
これにより、ひとつのサーバでいくつものドメインをそれぞれのディレクトリを与え、管理することができます。
例えば、メインのドメインが abc.comであり、123.net 及び xyz.co.jp をサブホストとして登録している場合、それぞれのドメインで別の Web サイトが表示可能であり、それぞれのドメインを使用したメールアドレスを利用することが可能です。
基本的に、サブホストの設定に関しては、「02)サブホストの設定 」をご参照の上、Telnet操作で処理頂けますようお願い致します。
以下、iManagerで行うサブホストの設定について、例を示しますが、基本的にはtelnete操作で行って頂けますようお願い致します。

iManagerでサブホスト設定を行う「バーチャルホスト」の「追加」をクリックすると、まずサブホストの管理ユーザを選択する画面が表示されます。
サブホストの管理ユーザを追加設定していない場合は、「 05)新規アドレス/ユーザ追加」をご参照の上、ユーザ追加を行ってください。

リストボックスの中から、管理ユーザとするユーザ名を選択し、「送信」ボタンを押します。
※ここで選択されたユーザのweb領域内がサブホストのwebディレクトリとなります。

次に、以下の記述項目が表示されます。ほとんどの部分で変更が必要です。 以下の記述例をご参考になり、作業を行っていただけますようお願い致します。

サブホスト名: subdomain.jp
管理ユーザ名: sub  を設定するものとします。
サーバ名
(ServerName)
追加するサブホスト名をwww無しで指定します。
記述例
subdomain.jp


サーバ管理者
(ServerAdmin)
追加サブホストの管理を行うメールアドレスを指定します。
メインアカウントのメールアドレスでも、プロバイダ発行のメールアドレスでも構いません。
記述例
webmaster@subdomain.jp


ドキュメントルート
(DocumentRoot)
webコンテンツを設置する場所を指定すます。
記述例
/home/sub/www/subdomain.jp
/home/サブホストユーザID/www/サブホストドメイン名


スクリプトエリアス
(ScriptAlias)
CGIを実行するディレクトリを指定します。
記述例
/home/sub/www/cgi-bin/
/home/サブホストユーザID/www/cgi-bin/


エラーログ(ErrorLog)
エラーログの保存場所を指定します。
記述例
/usr/local/apache/logs/sub/subdomain.jp-error_log
/usr/local/apache/logs/サブホストユーザID/サブホストドメイン名-error_log

その他指示子
(Other Directives (one per line))
以下の様に記述されておりますが、 青い文字の部分 は、必ず記述修正例のように変更して下さい。
この部分を変更されませんと、httpd.confファイルでのユーザ名が一致せず
Apacheが起動できなくなる可能性がございます。

User LOGIN
Group GROUP
ServerAlias www.DOMAIN
<Directory/HOME/www/cgi-bin>
AllowOverride None
Options ExecCGI
Order allow,deny
Allow from all
</Directory>
CustomLog /usr/local/apache/logs/LOGIN/DOMAIN-access_log combined

以下、記述修正例です。

User sub <サブホスト管理ユーザIDに変更>
Group sub <サブホスト管理ユーザIDに変更>
ServerAlias www. subdomain.jp <wwwをつけたドメイン名に変更>
<Directory/HOME/www/cgi-bin>
AllowOverride None
Options ExecCGI
Order allow,deny
Allow from all
</Directory>
CustomLog /usr/local/apache/logs/ sub / subdomain.jp -access_log combined
</usr/local/apache/logs/サブホスト管理ユーザID/サブホストドメイン名-access_log combinedに変更>

httpd.conf 内への追加オプション
ファイルの最後に追加」で構いません。


「Populate VirtualHost Directives from Template」のボタンはご利用にならないようにお願い致します。

以上のような変更が必要です。
「送信」ボタンを押していただきますと、入力内容の確認が表示されます。「確認」ボタンを押していただくと、Apacheの再起動が行われ、記述内容がサーバに反映されます。